エレファントカシマシコンサート1998@日本武道館“風に吹かれて”

◆今になって仕舞っていたVHSを引っ張り出して観てみたら、改めて色々、ほんとうに感動した。
思いは、ああうまく言葉にはならない。
そう、中学生のときに『明日に向かって走れー月夜の歌ー』が出たのだった。
知ったきっかけはドラマ。が、ドラマの内容が全然思い出せないぞ;
ともかくテレビで見た宮本さんに完全一目惚れ。
私の当時の小遣いではCD一枚買うのがやっとだった気がするのだが、買ってた。
(そもそもCD屋さんに行ってどう品物を買うのかすら知らなかったのだ)
手持ちのポータブルオーディオなんて無いので、家のステレオで毎日聴いた。
さかのぼって『ココロに花を』、ロッキングオンから出た単行本も買った。
しかもそれ、正規の書店じゃなくってスーパーの脇にある書店コーナーで予約したんだった。
本もねえ、高かったと思うのよ。子供にしたら。。。
すべてエレカシ中心だったんだね。
前後して、エレカシをやたら全力で猛プッシュしてるジャパンも買い始めた。
そして今に至る(笑)あのころ想像してた大人にちっともなってないぞ私;
あんたはそう、そのまま大人になっちまったよ。
幸い、音楽との蜜月だけ、今も続いているよ。

◆『明日に向かって走れー月夜の歌ー』が出た翌年のお正月に行われたライブ、いやコンサートの記録集がこれだ。
五千円って書いてある。高い。決死の覚悟できっと買ったんだろう。
(今アマゾンでばか買いしている自分を叱ってください当時の私。。。)
ライブに行くなんて想像もつかない、まず、武道館がどこにあるかも知らない。そんな田舎の中学生が。
ドビッシャー男を聴きながらうんざりする制服を着込んで毎朝学校に出かけてた。
エレカシ好きな友だちいなかったなあ。ミスチル好きな子はいっぱいいたけど。
みかんという友人が居て、その子はトラットリアに詳しくて小山田君好きで、
フリッパーズ借りたりもしたけどオサレ過ぎて当時は分からず、
それでも彼女はエレカシのことを『ロック演歌だねえ』といいながら
なにかの音楽雑誌の切れ端に宮本さんが載ってたのをくれたりした。

◆・・・ってそんなお前の思ひでぽろぽろ話なんぞマジでどうでも良いのです。
1998年のエレカシは当時概に10年選手、MCでは「俺オヤジっぽくない?」なんて言うかわゆいミヤジ様が拝めます。
最後は「解散じゃねえぞ!」とか言ったりして、2009年の今さらにバリバリ輝いてるエレカシを思うと
「ここからのストーリーもまだまだあるのよ!!」って言ってあげたくなる(誰にだ)(そんで何様だ)。
メンバー皆、あまり今と変わらない。好青年風な石くん以外。
いやそれは嘘だけど、なんか今の方が格好いいから別に、見てて「若い!」とかちっとも思えず、
ただ正座して冒頭の『奴隷天国』からアンコール終了までを見ていた中学ジャージの自分に与えてくれた
ロックの衝撃は現在進行形で、それが胸いっぱいに嬉しかった。

◆なかなか現実に戻れなかったので、『新しい季節へキミと』に付いていた野音DVDも観、
 とにかく幸せな思い。歴史が長いぶん持っていないCDも正直あるので、ちょっと悩む。
 離れていた時期がとても長いと思うから。
 こんなんでファンって言えるのか分からないけど。

当たり前だがDVDになっているんだなあ。画質いいんだろうな〜