煩悩に振り回されて、夏。

というわけで今年のフェス・シーズンも無事終了しました(遅)。さすがに三日間も休める仕事じゃないしってことで二日間参加にしてあったにも関わらずメキメキ痛む体に自分がもう若くないことを痛感した。が、大丈夫。それなりの工夫で乗り切れた。RIJがひたちなかでやってくれていることに本当に感謝するよ。電車で行けて、日帰りできて、しかも超重装備でなくても参加できるんだもの。ありがとうJAPAN。ジャパーン。
大切な行事が終わっちまったのでなんだが仕事以外は腑抜けというか、ブルージーなだらだら振りだったんだが昨日あたり(もういちど言おう、おっそ!)やっっと抜けた。今年のフェスの収穫はなんといってもフジファブリック。なんでこんな良いバンドを今まで俺はスルーしてたんだろ?!というショック。もちろん志村氏の訃報は知っていたし驚いてはいたけど、有名な曲くらいは知ってたレベルだったのでその音源を手に取ったことがなかった。最近スペシャのZAPで『会いに』がかかっていて「なんか新ボーカルこの人(総くん)でやるのね。。。へえ」と最初思ってたんだけど何回も見るうちに好きになってきてしまって(そう俺はスペシャっ子)、今年、フェスで観ました。レイク。そしてガツーんとハマってしまいました。超ーかっこいいじゃんこのバンド!事変のトシちゃんもカッコよかったなぁぁ。家に帰ってすぐにアマゾンでフジフジ富士Q買いましたよ。そして・・・泣きました。
あとはte´だ。観るのって二回目だけど新体制の彼らもまたカッコよかった。河野さんのニヤニヤ振りがなんか面白かった。hiroさんってあんなにカワイイ感じ(?)なのにすごいのよね。「また来年も来たいなー」って、来てよ!待ってるから!萌えきゅん発言とギターテクがミスマッチで凄すぎでしょ(笑)メンバーみんなが「音楽ができる喜び」に満ち溢れてて、観ていてほんとに幸せな気持ちになれた。シネスタ辻くん乱入っていうか助太刀もいかしてたよ。残響の絆って強いのね。会場でアルバム買って今もずっと聴いてます。
夏の魔物」ZAZENBOYSは。。。
サウンドチェックでSI・GE・KIをやっとったね・・・もうガマンできません。去年はレイクだったけどフォレストのザゼンもいいよね。。。涼しかったし。もちろんカシオマンガン見!いつみても素敵。セトリの流れ的には鉄板的(日本語おかしい)、でもほとんどの曲のアレンジが鬼のように変わってて驚愕。リフマンとか今まで聴いた中で一番カッコよかったっす。ああ。見終わってすぐまたライブ行きたくなったよ。昨日eプラスで知ったけど10月に野音セッションあるっしょ。もう渡りに船っしょ!アンドかもねぎショット!!錯乱のあまり意味不明!
行きたい!!だってザゼンやってキモノスもやってアコースティックもって、向井様てんこ盛りやん(天湖森夜BYあーみん)But・・・その日友達の結婚式の受付なの。この身を二つに引き裂いて参加しようかな?
どう考えてもそんな超ハレの日にスプラッター受付が居たらクレイジーじゃん?
クレイジーデイズクレイジーフィーリーン・・・とりあえずDVDになることを呪詛のように祈り続けます。汗だくのカシオマンが映って無くてもぜったい(うん・たぶん)買いますからお願い神様向井様。あと何かのタイミングでサッドソングの曲を生で聴きたいなあ。。。
興奮のあまり忘れかけてたがユニコーンも良かった。Zの収録曲生で聴けてほんとに嬉しい。阿部さん歌ってるときほんっとセクシーだよなあ。好っきー。あと音源だけで判断して民生氏が歌ってるとばかり思ってた箇所を阿部さんが歌っていたということが判明。ビックリじゃ。特効の炎にもビックリ(笑)前後するけどチャラも良かったなあ。『やさしい気持ち』を歌い上げた彼女はいつまでもフレッシュな女神やったん。もう、忘れられない。
私の生涯一重要バンドエレカシ、『悲しみの果て』、希望のうた。泣きながら笑顔でシンガロングという竹中直人みたいな状態に(俺が)。
あとは9mm、一体なんだろうあの恐ろしい子たちは?おもしろテンションとか言ってた子はどこにいっちゃったの?滝きゅんの原型とどめてたの半パンだけだよね(ってヲイ。それでも嬉しい俺ってテヘ)今の彼らはキメキメにトガり過ぎて怖いほどだった。最終日トリ、マリーズかセカオワかで迷ってたのに9mmで疲れすぎて(!)私は帰りましたよ。もう笑顔で「やられた・・・」ですよ。ふ。まああれだ。『カモメ』が最高だった。鳥になるのよ あなたの胸まで たどり着くために。
つらつらとりとめなく書いたけど、とにかく!フェスブルーが抜けたのは昨日スパルタの解散ライブDVDの封をやっと開けたから。楽しすぎてフェス腑抜け→フジQDVD観てふっとぶ→志村氏の映像などをようつべで探しまくってしまう〜ネットうろうろ〜悪評などにアタる〜悲しいなか片寄さんの手記を見つけ、じんとしてネット探索をやめる→とりあえずフジ新譜の予約をしてから汚部屋を掃除する→聴いてない音源やDVDの大発見→フジQの冒頭のコウセイやっぱかっこよかったよなぁ。当日AX行って完全燃焼したけど未練で買った解散DVDいっちょ見てみよう→やっぱりコウセイはかっこいい。スパルタも。なんていいバンドなんだ。当日には分からなかったメンバーのあふれる笑顔。最後の最後のオーディエンスで合唱したシーンでやっぱりグッとくる。湿っぽさ皆無の、「大往生」の意味が腑におちた。そのうえで。
今はもうないバンドでも曲は残るし皆元気でやっているんだから。
と思ったら私の元気が出たのだった。
こうして、かつて音楽に救われたことのある私は、これからもいろんな音楽に救われ続けていく。
っつうことがよーくわかった2011年、愛なんかは少しは欲しいけどまぁそれはそれで・・・夏。終了。

ウーマンリブ 『サッドソングフォーアグリードーター』@本多劇場

すんごい面白かった。クドカン×あおいちゃんの痛快作『少年メリケンサック』がツボに入りまくった私がこれ観ないわけにはいかんよ。あと当日びっくりしたのが音楽が向井さんだったという事(調べとけ俺っつう話だが)。もう布陣、完璧。向井さんのある意味新作ということだよね。嬉しい。即サントラ買いましたよ。そして今聴きまくって大変な事になっています。最高にカッコいい。気が狂いそうなほど。
平日の昼公演しかチケットが取れなかったのだが、最近はそういう日帰り上京で芝居観るのもいいなと。そりゃみのすけさんの名言「芝居は昼よりも夜のほうがぜったい出来がいい」というのをずっと守ってきたところもあったわけですが・・・今月『黒十』二回も観てるしね(!)、資金も無いですよ。でも観終わってすぐアグリードーターの当日券の取り方調べたけどね。もう自分どうかしてるぜ(結局25日に立ち見で、のち繰上げで補助席にて当日席ゲット。しかも二回観ても全然「もっと観たい」との欲、収まらず。私が最初に見た日にカメラ入っていたので某wowwowでやるのかなぁ。大人計画だしな・・・でも音のトチリがあったので、そこはうまくカットするんだろうか?ともあれやるなら早く放送してして(落ち着け俺)以下本編ネタばれありますので注意

冒頭の良々さんの赤木春恵さんネタですがもしかしたら日替わりでやってるのか。二回目はガガ様のことをネタに。安定感がすごいあるよね。きわどいのに、安定感というか安心感・・・すごい変な役者だなあ。「馬鹿は意味が好きだろ」っていうせりふが良かった。
これは・・・!と思ったのが弟役・ふとしを演じた矢本君(大人計画の新人!)。最初ごめん、子役が出とると思ったよ。上手い。で、あおいちゃん演じる翠に寄せる思いだったり寄せ集め家族のぎこちなさを的確に演じてた。陰の主役。今後も期待。
あおいちゃんはもう最初の一言「ただいま」で声の良さが分かるというか。芝居って声が全てのような気が私はしていて、そして佇まい。それがあれば充分で、しかしどちらかが欠けてももう駄目だと思うのだが、あおいちゃんは翠としてビビットに存在してた。誰が相手でどんなせりふを言おうが翠としてブレずにそこに存在してた。
「ただいま」で暗転すると蛍光塗料でセットに実は書かれていたタイトルが浮かびあがる、あのシーンが最っ高にかっこいい。で、流れる不穏な音楽は向井さんだもの。ぞくぞくしたぁ。これ観たさに二回上京したようなものだね;
田辺さんのけん坊*1は後々陰険な人物であることが明らかになるけど、凄かった。正当防衛のうたの時に韓国語で語り始めるのが良かったなあ。松尾さんは。。。空気清浄機がある時点でもうこれはあれだ、となんか分かってしまったネタもありつつ、もう父と娘の微妙なやりとりが面白かった。父息子のやりとりもまた然り。後半で二階にまた引きこもろうとするふとしに「また気配になるのか」って諭して「家族だ」って言って座らせて・・・二階では岩松さん笛を吹き(笑)美しいシーンだった。小路さんは、急に歌いだすあのシーンいいね。でも原曲ようわからんくて家に帰って調べた;宍戸さんは、ちゃんと女性役だった(笑)やっぱ声がいいですね。そこ本当重要。
岩松さんと松尾さんが布団を並べて寝るシーンも良かったなあ。ずーっと観てられるこの感じ。岩松さんってほんとに異界から来た感がすごくあり、一人だけクドカンテイストから自由にはみだすというか、周りの空気を自在にコントロールしてるのが、怖かった。恐るべし。
登場人物がみんなもがきながらぬるじごにハマっていくとしたら、岩松さん演じる犬吠はナチュラルに地獄に足入れてくって感じ。うさんくさいヒモ悪が結局家に取り込まれて第二の父にすり替わるところが本当にシニカル。
話はいわゆるバッドエンドへひた走っていくのだが、みどりの「いってぇなー」て言ってうどん食べて(ボイジャーに「ちょっとあんたいただきますって言った?!」って怒られ)、ごろんって横になって「おとうさーん、タバコとって」って言うところ。父・松尾さんが優しく(っていうのかなあ。ふわーっとした感じで)「二階で吸いなさい」って返して、みどりが素直に「はーい」と応じる。ホントに締めのせりふは岩松さんなのだが、私はこのふたりの最後のやり取りが最高に好きでした。カーテンコールに流れる「天国までひとっとび」ももちろん最高だぜ。またこの組み合わせで何かやって欲しいですぜひ。マジで。

*1:しかしパンフに「好きな和菓子」きかれて「ハッピーターン」て。

2011420@中野サンプラザ

『Family Record』ツアーファイナル、延期後の振り替え公演である。一列目という今世紀最大の運を使い果たした私。名前しか知らなかった中野サンプラザで、最前列ってこと、これが震災の振り替え公演であることも加味して超・神妙な気持ちで赴く。会場入りする時に千葉から来たという方と少し話す。もう少し話してみたくなる方だった。中に入ってみて自分が一列の中央であるのを知り慄く。夢のようでうれしいというよりマジ怖い。今までクソ真面目に生きてきて、そんな自分がつまらないと思うこともあったけどクソ真面目に生きてきてよかった、と思った。今日のこの日が来るまで、腸が煮えくり返るようなf*ckな出来事があったけどもうどうでもいい。私は愚直に目の前のことをやって生きていくだけだ。と急に啓示のように、思った。
予定時刻、客電がゆっくり溶けるように消えて、カーテンの向こうに三人のシルエットがうつる。「東京」のイントロが鳴って、止まりそうだった心臓が急に元気になり始め(笑)、幕が上がっても、自分はもうそこからずっと笑顔だった。
ハタノさんの挨拶はあったものの、始めはMCもなく、立て続けに曲をやる、という感じだった。福井くんが「静かですね」とぽっと言ったときになんとなく客席全体の緊張がとけたような気がする。ハタノさんは自ら「楽しい!」と言っていたのが印象的。歌声が力強くなっていた。あと、アンプに乗ったお姿は初めて見た(興奮)。「(本来なら)さくっとツアーは終わらせて次の段階に行こうと思っていた」等など、すごく言葉を選んだ上で率直に話してくれたハタノさんの誠実さには涙が出た。ダイゴマンは・・・素敵だった。それにしても今の髪型、おしゃれすぎじゃないですか!昔の短髪が信じられない。アンコールのときに本当にしみじみ「来てくれてありがとう」って、泣かせる気か!
顔はずっと笑顔でも、個人的には大好きな曲「ストックホルム」あたりで体のこわばりがとけてきて素直に動き始めた感じだった。背中の羽を1本 ちょうだい 嫌だよ! いやぁ最高に楽しくシンガロング。(一列目なので周りの動きが全然わからないのが怖かったんでややひかえめ)それ以降はコブシをたまに挙げたりしてみた。はじまりの国のイントロでは、嬉しくてつい。
圧巻だったのはやはり本編ラストの「JFK空港」だ。野音(去年の10月かぁ・・・)では聴けて居なかったこの曲。すさまじすぎて聴き終えたあと倒れるかと思った。立ってたけど。これまでPeopleの音楽で「幸せ」を得てきたけれど生で聴いたこの曲は猛烈に悲しい気持ちを連れてきたし、戦慄した。ハタノさんの言っていたPeopleの次の段階、という意味がものすごくよく分かった。人生でこんなに素晴らしいものに打ちのめされることは数えるくらいも、無いだろう。
僕たちはまだこの世界に産まれてはいない
受けとめて、君 
みて 
晴れた

空から降ってくる

例えになってないけどマーズヴォルタのライブを見たときの戦慄のそれ、を上回っていた。好きなバンドという思い入れも吹き飛び、このバンドが世界的に素晴らしいことに私は戦慄したんだと思う。この曲をやるまでは、いつも以上にフランクで温かいMCや見ていて一発で分かる三人の信頼関係、バンドとしての生命力とそれを間近で見られる幸福、Peopleを好きな自分の審美眼、いや審美耳??など、あとはもちろん生きていることの幸福を感じていたんだが全部吹き飛んだ。アンコールも、なくても充分、とさえ思う完成度だった。いやもちろん、聴きましたけどね。(あとアンコールで出てきたハタノさん床に座って足ぶらぶらさせてかわい過ぎるんですけど!!)記念撮影後はなんと新曲。「愛してるよ」って歌詞だった!そして「She Hates December」!嬉しいなあ。彼方に吹き飛んだ気持ちがちょこっとずつ現実世界に戻ってきた。
最後の最後はまさか聴けるとはな「ヨーロッパ」。
しみじみと、クワトロワンマンの時のことを思い返した。People In The Boxは限られた人が聴く音楽ではない。そんなどう見ても当たり前のことを思った。このバンドの懐の深さを思った。どんどん好きになる。どこまで行くんだろう?

生きている。

十一日、地震があった日は、母が無事ガンの手術を終えて退院する日だった。九時に病院へ迎えに行き、十一時には家に着いていた。それからその日の夜勤勤務にそなえて私は昼食後に仮眠をとった。
そして二時四十六分、長すぎる地震でベッドから出、一階に降りたら食器棚のゆれを母が押さえていた。棚自体は倒れないようにしていたが棚に入っている食器が扉からどんどんばらばら落ちてきていた。それをやめさせようとして結局二人で押さえつつ私の膝はがくがくしていた。すぐに電気が止まった。家を片付けたり防災ラジオや懐中電灯やらを探し出すのにいくらかの時間を費やし(そうだ、市の放送で断水の情報があり水を溜めまくったのもこのとき)、母を一人置いていくことが嫌だったが、早めに職場へ行こうとした。甘かった。停電で全信号が停止していた。これはたどりつけんと思い、職場の電話、同僚の携帯にかけるがつながらず、いつもの交差点を右折するのに二時間。もうむりくり入り込む。が、まったく進まない。五分で三十センチくらいか。その間も余震は凄かった。道路はもうカオス。緊急車両が渋滞のなかサイレンを鳴らし駆け抜けていく。(この最悪の渋滞時の記憶は揺れより怖く、今も信号が点いている道なのに運転がとても怖い)。
家から五分のドラックストアまで三時間かかった。もうあきらめてその駐車場に車を置き、公衆電話から同僚の携帯にかけ(公衆電話のありがたみがよくわかった)、来なくてよいと上長に言われたので、申し訳ない思いのなかホッともしつつ、真っ暗の中歩いて家に戻った。とても自分の部屋では寝られず(本が散乱。クロゼットの扉がたわむほど)母と二人和室で布団を敷いて寝た。市からもらったとき「はあ?」と馬鹿にしていた防災ラジオがあって本当に良かった。次の日の朝、公衆電話からでも職場の人間につながらない。車で行こうにも信号が止まった道を運転する自信がなかったので待機。車を取りに戻ったドラックストアの駐車場で長蛇の列を見た。慌てて並んだその瞬間から被災者生活が始まった、そう実感した。結局二時間並んだが入店前にバツ印を出され、今度は大型スーパーまで車を飛ばした。新聞を配っていたのでもらった。ラジオの情報では分からなかった宮城の津波の写真を見て泣く。四時間並んで買いだめを済ませ家に戻ると昨日は会社に泊まったという父が帰還。そして都市ガスが使えなくなっていた。携帯はこの日の夜充電が切れた。十三日は市役所の給水に五時半から並んだ。十四日の四時に電気のみ復旧。上長に電話してものすげえ怒られる。こういうときは這ってでもこいと。申し訳ないという思いが吹き飛び、言いたくなかった母の病気のことを告げると黙った。「母を一人にしておけなかったので」くそっ 絶対言いたくなかった本心だったのに。母よ、悪者にして、ごめん。
連絡のとれなかった友人や親戚に電話やメール。電気ってすごいな。テレビで宮城の映像を見てショック。泣く。
職場は十七日から行ったが断水も続きまるで仕事にならず。できる範囲の掃除、シフト調整など。
そして今日。いまだ風呂に入っていない。しかしなんとか三食を摂り生きている。今回嫌というほど自分の見通しの甘さや弱さを痛感した。あのときああすればよかったとか凄く考えた。被害の大きい県のニュースを見、無力さに落ち込む。
でも私は生きている。そのことの意味をよく考えよう。今もたくさんの人の思いや両の手に励まされ続けている。
スーパーで絶望的な列に並んでいるときラッドの絶体絶命を聴いていた。昨日寝る前にアジカンの海岸通りを聴いたら泣けて泣けてしょうがなかった。体が音楽を求めている。不謹慎だと言われようが構わん。いつか、ライブに行きたい。

ZAZENBOYS@渋谷AX

まず向井さんの第一声が「時系列でやりますんで」というものだったので私はちょっと「え?」と思った。
総括的にやるのかぁ。なんだかヤだなぁ。スパルタの解散ライブ思い出すし(勝手にだがAXだから)。超初期の曲を知らないっつぅのもある・・・。今一番聴いてるのがKIMONOSだし。とウダウダ考えるも、しかしまあそんなことはおかまいなしに開戦前夜からスタート。張り詰めてる空気が怖い。こ、これぞザゼン。ライブハウスも久しぶりで怖いの(お前何歳だよ)。向井さんのインテリジェンスなおでこを見て気持ちを落ち着ける。
(←いつもの帽子を被ってない理由は中盤わかりました。)
気持ちがグッと乗ってきたのはSI・GE・KIあたりから。刺激が欲しくてたまらんのぅ!と思わず叫ぶ。ウイスキーの「ごろうにんー」等掛け合い楽しかー。安眠棒のあとの、SEKARASIKAって今まで生で聴いたことはなく、めちゃかっこいい曲で体が熱い。RIFF MANは白眉だった。ホントに良かった。This is NORANEKOは懐かしいなあと思って聴いてた。いつのまに「にゃーにゃにゃにゃー」ってシンガロングするようになったのだ?(笑)
中盤LEO今井様がやってきてKIMONOS。KIMONOS聴けるだなんて!ここでやっと向井先生がハットを被る。いやあ・・なんかこういう構成でやるのを知らなかったので「お年玉ありがとう」みたいな嬉しさ。
LEO様の歌いぶりを見ていて「向井さんみたいに変な天才ってほかに居ないと思ってたけど、共鳴する異才の人がほんとにいたんだなぁ」となんか、驚愕する。
Honnoji、いつもながら、ドラミング最高ですよ。はっちゃけて気持ちよすぎて死ぬかと思った。
時系列でやるとテンションの持っていき方がわからん、というようなことを向井さんが自分で言ってたけど、それで通した本当の意味がSabaku〜Asobiを聴いていてわかった。
斬りまくった四人侍の到達した境地―砂漠―に押し寄せるこの荒涼感がすごい。これで遊び足りないってもう熱病患者のうわ言みたい。ビートを止めないでと思うけど、もうなんか脚がモロモロ。斬られすぎて。遊びすぎて。
アンコールなくて充分とも思ったけど。やって下すってありがとうございます。
順番で言えば新曲やるべきな流れで向井さんが即興で歌いだしてカシオマンが笑う。破顔一笑。かわいいっ。
それから私の最も好きなCRAZY〜で締めた。いやあこの出だし最高なのカシオマンがっ!
しかもその後「れおいまいをよびなさいっ」との先生のお呼び出しでToKyo Lightでラストでした。
今思い返すとFriday Nightも聴きたかったわとかあるんですけども。見終わってすぐ「ああもう次のライブいつなの」
と思う私はstill 熱病患者。ライブ音源パッケージ求ム。

People In The Boxワンマン 空から降ってくるvol.2@日比谷野外大音楽堂

個人的に野音は9mm以来で(2年前!)なんだかどきまぎ、3時に着き、結構並んでグッズを買ったあとは表参道に行って大坊珈琲に寄ったりしてみた。あいかわらず旨い珈琲。しかしその後トンボ帰り。必死でB6列を探す。
Peopleの音を生で聴くのは3月のAX以来。上着とカッパを念のため持参。←「降ってくるのが雨でなくてよかったね」byハタノ氏。そう降り注いできたのはもっと凄まじいものだった―。
バンドとしては新譜リリース直後のタイミング。ワンマンで野音なんて!幸せすぎる。こんな日が来たのだ。

1.旧市街
2.アメリ
3.はじまりの国
4.ベルリン
5.海抜0m
6.リマ
7.ストックホルム
8.水曜日/密室
9.冷血と作法
10.犬猫芝居
11.レントゲン
12.レテビーチ
13.ブリキの夜明け
14.泥の中の生活
15.火曜日/空室
16.月曜日/無菌室
17.生物学
18.天使の胃袋
19.完璧な庭
20.ペーパートリップ
21.日曜日/浴室
22.バースデイ

アンコール1
1.新市街
2.ユリイカ
3.She Hates December

アンコール2
1.ヨーロッパ

総括的にやる、とハタノさんは書いていたけど、私が聴いていて思ったのはPeopleは次の次元に立ったのだということ。
新譜を聴いて(聴きこむまではいかずまさにこれからですが)感じてはいたけど生音で接してみて良くわかった。
演奏はラフな箇所もあって、肝心なハタノ氏の声が裏返ったり、完成度は高くなかった。
だけどそれが何だ?
野蛮な3人が見られて私は嬉しかった。特に!バンドを支える屋台骨ドラム大悟氏!あなた最高よ!
オカン来てますけどブッ殺しにいきますんでヨロシクMCに萌えたことは内緒だ。っていうかこんな息子の晴れ舞台見られたオカン最高、ってくらい
ダイゴマンの良さが炸裂してた。
もちろんこのバンドの持ち味とされている緻密な演奏も変わらずあったけど、垣間見られた勢いのあるラフさが良かったのだ。彼らがライブバンドである証だと思う。って前も同じこと書いたな私。
つくづくハタノさんて凄い。あの天使と悪魔が同居したような繊細な喉を相当な鍛錬で操ってるんだろうと思う。
作っているのは自分な訳だから、頭の中の設計図に沿って喉を使わなくちゃいけないのだ。まさに喉の労働者(by草野マサムネ)。でも綺麗に伸びる声が良いのはそらそうなんだけど全力尽くしたあとのアンコールでやってくれた『She Hates December』のディッセンバーァァーーーの絶唱、というか咆哮、まさに獣のそれ、が鼓膜に届いたとき、心底ぞくぞくした。かっこよかった。
セットリストで言うと、大好きな『ブリキの夜明け』が本編に入っていて個人的に小躍りした。滋味深い曲。
本編ラストが『日曜日/浴室』からの『バースデイ』で、最高だった。

そして大ラスに『ヨーロッパ』。獣の咆哮のあとにヨーロッパ。バンドの底力を見せ付けた。これでもかってくらいに。Peopleを聴いてきて良かったなあと思えた。そしてこのバンドは、ハタノさんが言葉に詰まりながら「好きでいてくれて嬉しい」と言ってくれたように、熱心なリスナーに支えられつつ、ステージを上げる。メジャーになったのは一事実として、そんな媒体云々じゃなく、もっとひらけて、大きくなる。その確証を得たワンマンだった。まさに扉が開くのを私は目撃したのだ。
もっともっとこのバンドのライブが見たい。成長をつぶさに見届けたい。じゃないと、気がすまない。素晴らしく愛しき生き物。

ベンジーの、こういうのを待ってたずっと。


深夜にスペシャ見ててたまげました。動きを全く知らなかった。く、悔しい。
そして早くアルバム手元に欲しい、11月まで待てない!!
あとこれ!

フェスで見逃して損したああ、めっちゃかっこいいやんけ!美麗。。。さっそく買う。

の子が好きなのだが、理由は色々ある。最近気づいたのは、の子って岡崎京子の描く男の子に似てる。ってこと。
目が据わってるところが特に。
かまってちゃんは面白すぎる。バンドとして。