※健全な肉体に不健全な魂が宿る

モンキービジネス 2009 Spring vol.5 対話号

モンキービジネス 2009 Spring vol.5 対話号

この号の古川日出夫を聞き手とした対談で、村上春樹は※こう言っている。
不健全なものを見届けないと小説というものは書けず(意訳)、
そのために健康な肉体を維持するというのだ。
平伏す思い。この贅肉を捨てないと今すぐ!と思う。
しかも『本の雑誌』の「作家の予定」によると
1Q84 BOOK 1

1Q84 BOOK 1

上下巻で新作が出るって。楽しみです。
対談はとても面白くて(うちの田舎じゃモンキービジネスも本の雑誌も共々売ってないんだけどね)、
読後に、当時の評価が低かったという「ねじまき鳥クロニクル」再読しないと、と思って文庫本を買った。
もしかしたら部屋にあるのかも知れない。
この汚い部屋のどこかにトーマの心臓がある
と思いつつ下巻を買いに走ったときと同じ心境になる。やれやれ(使い方違う?)

●いとこの結婚式があり六本木ヒルズに家族で。
 私は前日から上京していたので昼頃集合。
 久しぶりに親族に会って。
 結婚式はとても素晴らしかった。
 入場曲がマイケミの「ウェルカム・トゥ・ザ・ブラックパレード」だった。
 度肝抜かれました。おめでとうございます。

●全ての用事が済んで、田舎者には場違いなというか身分不相応な高級ホテルに部屋を
 取って貰えていたのでそこに投宿。最近はまりだした(遅い)舞城王太郎を読みまくる。
 『みんな元気。』は最後の1ページが蛇足だ。でも面白かった。文庫版を買ったのだが、
 併録されている「Dead for Good」の方が個人的に好き。
 

みんな元気。 (新潮文庫)

みんな元気。 (新潮文庫)

 夜はNHKBSで箭内さんの「ロック学園」の特集をやっていて最後まで見た。
 今思えばあれは再放送だったの?
 このイベントの校長先生がキヨシローだったの。
 そのときは何も考えずただ番組だけを楽しんで、笑って、しみじみ「いいなあ」って見ていた。

●翌日、ドアノブにかかっていた朝刊で訃報を知った。
 ライブで見たことはない。フェスでも、足を運んで見たことはない。
 でも敬愛の気持を持っているし、もちろんその才能を知っている。そういうある種のレジェンドミュージシャンのうちの一人だった。
 『冬の十字架』が発売中止になったときに初めて、彼が反骨の人だというのを知った(遅い)。
  それなのにテレビで見る彼の言動は、シャイな印象で、ゴリゴリしていなくて、皆が彼を慕う理由が分かった気がしたものだ。
 とにかく、すごくショックだった。新聞を見て「うっそだ!!」
 と叫んだのは初めてです。読みながら泣いたのも。とても大きな輝く星が遠くにいってしまった。
 忌野清志郎さま、ご冥福をお祈りします。