津村記久子さん芥川賞受賞おめでとうございます!!

◆受賞作となった『ポトスライムの舟』が掲載されている群像11月号をアマゾンで買って、
つい昨夜に読了し終えたばかりだった。
今日夜七時のNHKニュースで受賞を知って、もうファンとして大変に嬉しい。
『ポトスライムの舟』は、三十歳を目前に迎えた、化粧品製造工場に勤めるナガセという女性を主軸に、
彼女を女手ひとつで育てた母親や、離婚を考え子連れで家を出たナガセの友人女性など数人の
「現代に生きる女性」によって織りなされた物語だ。
この小説は、ナガセが自分の薄給の明細を見、
それでも働かんとするモチベーションを保つためだけに「今が一番の働き盛り」という入れ墨を彫ることを思い詰めて始まり、
もしかしたら、丸々1年分積み上げた薄給の固まり(163万円)を手に世界一周クルージングに出かけるかもしれないという
ラストで終わる。

ほんのり苦い、と思った。
思い起こせばロックを生きる糧をしている高校生アザミが主人公の『ミュージック・ブレス・ユー!!』だって、
ラストの後味はほんのりと苦かった。
自分の人生の落とし前をつけるのはいつだって自分であるべきだからね。
そんな作者の思いが伝わる。
おめでとうございます。いやあ明日の新聞が楽しみだなあ。切り抜かなくちゃ。
(ちなみに)ポトスライムって何?ポトスの正式名?と母に訊いたところ
『ポトスというのは白い模様のあるもので、「ポトスライム」というのはポトスのライムという色バージョン、なので「ポトス ライム」という
こと』だそうです。区切るのね。
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そういや昨日本を読み終わって寝る前にラジオつけたらトータスさんのマイラジで、そっか今日水曜か〜とか思いながら聴いていたら
トータスさんのウィキペディア公開書き換えが行われてました。
トータスさんの好みの女性は「堅いものをサクサク食うひと」だそうです。
あと「全速力で駆けたあとの顔がいいひと」とも言っていた。
それは同じ女から見てもかなりのいい女だね。いい好みですね!>トタ松さん☆
背の小さい女の子ってかわいいよねとか言ってるあほっぽい男子とは雲泥の差です。流石。
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(追記 3/1)受賞後第一作の「新潮」掲載作『とにかくうちに帰ります』(これ、群像描写が最後にかすかに交わる逸品)を含め、
文學界、群像とも受賞インタビューの掲載と
三月の文学雑誌を席巻する勢いの津村さんですが、(新聞にもでかでかと筆者の写真つき文藝春秋の広告、載ったし!)
さらに『アレグリアとは仕事はできない』の新作も刊行されて。筑摩書房でのインタビュー
すごい面白い。そうか、そうやって書いているのかあ。といちファンからすると創作秘話ってすごくすごく嬉しいものです。
単行本となった『ポトスライムの舟』に併録されている「十二月の窓辺」がすごく読みたい。と今思っている。
モラルハラスメントは実体験としてある(女性上司から!)とのことで非常にショックだった。