People In The Box『Bird Hotel』

Bird Hotel

Bird Hotel

ホントのファンなら発売日に買っているはずのこの新譜を一週間遅れの本日やっとゲット。
(予約するのが遅くて入荷待ち状態でした;)←お前ファンなのか?・・・やだなあ一番ファンですよ!Butまた出足遅かりし。
CD屋よりアマゾンで買えば良かったなあ。でもジャングルライフ貰いたいしハタノさんの連載読みたいし、うう

さて!気を取り直して。内容です。
ライブのとき歌詞をそら耳していた作品もちゃんと歌詞を確認できた。
いやあ。。。このアルバムはほんとすごいよ。
なんだろう?最後のポエトリーリーディング有りの『ヨーロッパ』聴いてて「ピープル、怖い」とまで思ってしまった。
(冒頭一瞬「ら、ラップ?」と不安に。ユウロップ♪)
聴くたび怖いと思う。波多野さんはすごいものを作ったね。
ここに有るのは戦慄の美(ここは勿論“ビューティー”と発語してください)。。。
君の胸騒ぎが本当になるといいな
というフレーズが力強い声で四度くりかえされる最後、バンドサウンドがクライマックスを迎えたときなにかが自分の中でこわれる。
この一曲のためにこのアルバムがあるのかもしれない。*1

彼らの作り出したすべての曲のなかには「音と言葉」で出来た物語がある。しかし例えば起承転結があるのかというと違う。
もちろん励ましの言葉もない。っつうかそんな分かりやすい物語性は、歌謡曲にまかせましょうよ。
こんなわかりにくいことをギターロックでやってるんだ。
ストーリー性とはまた別のベクトルの、感情が濾過されて凍り付いたような音と言葉の連なり。
共感性よりもはや妄執のような。妄執?なのに、音が「入ってくる」。
すると、観たことない情景が「見える」気になる。
行ったことのないはずのこの物語のなかの“食卓”や“プール”に「わたしは居たことがある」。
音楽とは回路のようなもの。自分とそれを接続させ、短い間夢をみるための、血の通った「装置」。
でもこのバンドの回路の渦巻きかた/静謐さ/精巧さは他バンドと比較にならない。
名盤!!

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

http://www.towerrecords.co.jp/sitemap/CSfLayoutB.jsp?DISP_NO=003609このサイトで『完璧な庭』のPVと
ピープル三人の動画が観られる。
PVのほうは、ソファの上で足をもぞもぞさせながら歌うハタノ氏に軽くわたしは悶絶!
映像に重ねる手法のアニメーションでは互いの背がくっつきあった男女が、切り離すために剣を取り出し、結局二人は死んでしまう。
最後にあらわれた天使も、二人を見捨てる・・・。
ピープル三人の画像は笑えました。
ドラム山口氏「おりてきたっ(何かを霊界から降ろしていた模様です)」
ハタノ氏「何が?」
つう冷たいようで実は暖かい(あ逆かも)やりとりがツボりまんた。

*1:2月のワンマンで聴けるといいなあ『ヨーロッパ』