WOWWOW録画の『転々』を観る。

これは冒頭から「楽しみにしてた割にあんまり面白くねえ」と思ってちょっと放置してたのだが(なんせ走り出し、地味)、
その後すぐ「トンスラ」の総集編で吉高由里子『転々』に出ているのを知って、(え、どこに?)と思い映画の続きを観ることにした。
正直途中本を読みながら(しかも『そらすこん』を)見ていたのだけど、散歩のシーンで出てきた「うちでは散歩のことをタチという」という台詞で、
わたしは急速にこの映画の世界に馴染み始めた。
これって宮沢章夫さんの本のエピソードまんまじゃない
そうか三木さんってラジカルに影響うけてたんだっけ(にしてはまんますぎるけどいいのか?)
ともかくこの辺りから俄然面白く感じ始めて、ふせえり岩松了という黄金コンビも出てくるし、楽しめた。
つむじが臭いっていうエピソードは後をひく面白さだったわ。最後のさいごまで出てくるし(笑)

個人的には本編の最後に据えられた、キョンキョンと吉高さん、オダジョーと三浦さん四人の疑似家族振りが良かったと思う。「カレー」作るシーンの切なさ。
吉高由里子のお風呂の歌は強烈。破壊的。
支度に手間取るキョンキョンの役は、なんかリアルで良かった。(そうです、ごく弱火でもダメです。)
吉高さんの本にキョンキョンの書いた帯(「愛してるぜ、吉高」があったけどそうかこの共演がきっかけかあ〜。
ともあれ、主演の二人をしのぐ上記二名の女優が出てきたこの食卓シーンが『転々』の肝だろうな。
そしてそれはきちんと成立しています。

三木監督最新作インスタント沼』は劇場で観たいと思ってる。公開が楽しみ。

転々 プレミアム・エディション [DVD]

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吉高由里子 フォトエッセイ 吉高由里子のあいうえお

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