今日は昼公演がナイロン100℃『シャープさんフラットさん』のホワイトチーム、夜がブラックチームの観劇。

なにも1日で観なくともとは思ったがもうチケットを取った後だったので。。。
つうか一日ナイロンづくしって超豪華じゃん俺v
二時間半×2公演ってことで結構ぐったりしましたが、観てソンなし、これが私の思うナイロン100℃ですわ。
ぬるさなし。ケラさんの才気が隅々まであった。役者のみなさまにも頭の下がる思いです。

ホワイトチーム→はじめに観た方のがやっぱ面白いってコレ、案の定な感想ですみません;
     河原さんのお父さん役すっごい素敵だったな。
     もう1回みたいくらい。チャーミングの下にほんのり哀しさを抱いていてよかった。
     あとは青年役の六角さん!う、うまい。前半にある清水宏さんとのぎこちない親子の会話シーンが個人的に好きでした。
     呼吸が合ってるという感じ。初見でしたが六角さんファンになった(遅い)。 
     ナイロン女優陣は毎回凄いんですが、赤坂さん役の松永さんが本公演中、一番光ってた!ほんと美し怖いって感じ。
     &お着物かっこええ〜
     「義意識に鈴をつける」って台詞のところ、ここがケラさんのシニカルさの目盛り全開という場面で、松永さんがスパッと笑いながら
     言ってのけるとき、観客はしんと静まるんです。
     ここで笑えるなら、辻煙と赤坂の世界の住人に(気狂いと言われようが)なれるのかな。
     ケラさんが意図的にひいた境界線がこの台詞だと確信してます、が・・・
     わたしはなれない。昏睡状態の夫を支えようとする園田の妻の側に立ってしまう。
     今も煙が言った「笑っていけないものなんてない」という台詞が胸につきささっています。これはケラさんの本心ですよね。
ブラックチーム→イヌコさんが観られるというだけでもう十分豪華だと思ってしまう私はおかしいのか。
     わたしはイヌコさんとリエさんが好きである。というかナイロンの女優さんって全員すごいの。
     ホワイトの新谷さんもすっごい上手かった。
     で、イヌコさん。劇中の煙の妄想シーンで日体大の体育教師です」って出てくるシーンが超好きでした。本編関係なく。好き。
     リエさんの赤坂さんも良いです。煙が「世の中にあんた(赤坂)みたいな人ががいっぱいいればいいんだ」って、嘆くというか
     それくらい理解者ゼロで生きてきたなかで、やっと煙の世界を理解する者があらわれたときの台詞が印象的。
     笑ったあと、じゅんときちゃう。
     確率的にとっても低いんですよねきっと。
     世の中の人って結局「あのぼけ老人をわらうやつ。すっごい不快だった」側が大半なのかも知れないんだ。

     そういう人に「いや違う。カラフルメリィでケラさんのやりたかったことはさ、」って説明し始めるのもどうかと思うし。

     煙の台詞には表現者のエゴや見栄やらなんやら、毒もそして笑いの追求によって
     身近な人がおかしくなっていく様も、すべてリアルに出ていました。怖いほど、嘘のない。
     「よのなかをいきていきにくくなった」人々への馴れ合いでない励ましも、ちょっと感じたかな。
  〜わたしの生きる世にケラリーノ・サンドロヴィッチ氏がいてホント良かったです。以上!〜