◆6/7のバックホーンの武道館ライブは素晴らしかった。

 一曲目「覚醒」の演出で涙が出た。
 チケット取るの遅かったからほとんど末席だったけど楽しめた。幸せ。
 最後のさいごが冬のミルク♪めちゃ嬉しかったっす!
 
 これからは好きなバンドに彼らの名を書くだろう。都合のいいファンでごめんね。
 はじめて行ったライブハウス、渋谷のクワトロでワンマン。その時期のバックホーンは人間プログラムを出した頃。
 好きというより衝撃。だから行った。メンバーの顔もロクに知らなかった。CDだけ持ってた。
 羽の折れた天使の死体に〜このあとにつづく歌詞に震えた。
 ライブはやっぱり凄まじくて、アクが強すぎてリスナーとしてはそのあと離れてしまったけど。
 めぐりめぐって今の彼らの音が好きだなあ。分かるようになってよかったなあ。
 あ、何よりメンバー全員のキャラが好き(笑)
 哀しいかな武道館ライブで知らない曲あったし(ごめん)、さあこれから出る新しいアルバムも含めて、聴いてこう!
 
 
◆次の日バックホーンの公式本を渋谷タワレコで買って、にやにやしながら喫茶店で読んだ。
 それからシャンプーハットの『立川ドライブ』楽日公演を当日券で観た。
 観て良かったと思う。細部までよく出来ている。物事の裏表をよく見ているとでもいうのかな。
 主人公が持つ、生きていくうえでの明るい鈍さとか、そういったものが他者に踏みつぶされていく様が怖かった。
 トラムは冷房効き過ぎだと思うんだが、たまたま公演内容に即しておりました。
 赤堀さんはウドンゲでもまた楽しみにしてます。すごい私的に松尾スズキ氏の次に信頼できる書き手として。
 *1

◆かように遊び歩いているそのとき母からメールがあり秋葉原の事件を知って、渋谷駅で号外もらいそこねて人に見せて貰った。
 何か足下がぐらぐらする感覚を覚えた。鳥肌がうわっとでた。
 母とは家に戻って桐野夏生「メタボラ」の話をした。
 主人公の過去に柏崎で働いていた経歴がある。転落人生を高速で行き過ぎるあの章を読んで身につまされながら私が思ったこと。
 薄氷の下、踏み抜いたら奈落。
 自暴自棄になる人もいる。
 だとしても立っていられる人もいる。
 その違いは一体なにから来るのだろう?
 わたしはどれだけ自分がみじめに思えようが、震える自分の足で立つほうを選びたい。
 
 心弱きものよ胸のうちの狂気その手のなかの凶器を捨てよ。

 ついでに寄った大混雑の中での「薬師寺展」月光菩薩の、あのお顔を思い出しながら胸を宥める。
 [rakuten:book:12957221:detail]
 

*1:話が逸れるが三茶で野間口さんを見かけた。芝居やテレビでお見かけするままのあのお顔でしたv