エヴァンゲリオン 新劇場版 『破』

テレビで『序』を観ていて我慢できなくなって観に行った。そういう作戦に嵌ってどうする!俺。
序も映画館で観たけど(二年前かぁ)、破はマジで見終わった後、ぼーっとしてしまった。凄かった。面白過ぎる。
なによりシンジくんが男前やった。
ラストの「綾波、来い!」で感動しましたよ。漢だね。それに尽きる。今作。
あとは初号機萌えの私にとっちゃあ全力疾走してるシーンのシズル感はもー言わずもがな。
使徒デザインも隙なく素晴らしかった。気持悪いのに美しい造形体。
今は肩がガチガチだ。いやあ映画館に行くのは久しぶりで疲れた。
いきなり世界の中心で叫びたいのだが、わたしは、予告が、嫌いだ。
なんか、意味深にジングルを言ってるやつとか最悪だと思う。
ハリウッド大作系の予告は超超ストレッサー。今回は20世紀少年の予告も鬱陶しかった。
うう、いつもいきなり本編が見たいものである。
◆『破』、見所とか変更点とか色々あるんだろうけど。。。私にとっては、以下が感想となる。ネタばれに留意のほどを。
まず「今日の日はさようなら」と「翼をください」にめった打ちにされるという神演出。一体全体今私は何を観ているのだろうか??
と思わされた。「今日の日はさようなら」なんてさ、「いつまでもたえることなくともだちでいよう」だよ?歌詞ね。
それをあのシーンで使うたあ、鬼のようですなー。
次作の『Q』の予告が本編終了後にあったのだが、アスカがアイパッチ(何というかミリタリー調の)をしていたことに軽く驚いた。
アイパッチ。昔のタモリを思い出す(出さないって)。でも!元気そうで良かった、生きてたんだ!ってほっとしたよー。
テレビ版では使徒に乗っ取られた三号機に乗っていたのはアスカではなかったのだが、今作(劇場版)のやり方はうまく嵌っていると思う。
シンジとアスカってなんというか、やっぱともだちなんだよね。感覚的には双子みたいなもの。
物語の力学として、こっちが正しい。だからこそ、あの演出法は凄かった。
あとテレビ版ってシンジ(だけでなく各登場人物もか)のリビドーが描かれてたと思うけど、劇場版では『序』の段階からそれは削がれてるんだよね。
性愛よりももっと大きい繋がりを求めて、物語の焦点はかなり絞られている(と勝手にみた)。
『破』を観て家に帰ってきちんとだしを取って味噌汁を作って夕飯としました。
 そういう映画だったのだ。
 だって綾波が味噌汁を「おいしい」って言ったりこっそりカレーを(多分カレーに見えたけど)作ったりするんだ。ある意味衝撃だぜ。そして、そういう一見なにげないようで人の暮らしにとって重要なシーンが、今作には多くあった、というのが印象的。
 真面目な話、登場人物が誰も彼も愛おしいだけにどう終わるのか気がかりである。『Q』の公開はいつになるのであろうか。
 そして今作も主題歌(リミックスバージョン)が素晴らしかった。iTuneで即購入。原曲も何回聴いても良いけれど今はこればかり。
後日、CUTの特集を正座して読みました。特に声優陣のインタビューが素晴らしかった・・・! 

Cut (カット) 2009年 08月号 [雑誌]

Cut (カット) 2009年 08月号 [雑誌]