ASIAN KUNG-FU GENERATION Tour 2009 「ワールド ワールド ワールド」@茨城県民文化センター

ええと。家に戻ると自分の服から紙吹雪がひとひら出てきて、
ああ、今日のライブはまるで夢のようであった、と思った。
できたら今日の全てを眼で録画したいほど良かったのだ。すべてが。

しかし悲しいかなセットリストなぞ覚えちゃ居ないので(いつもわたしはそうなので)
ぽろぽろ自分のために書いておこう。
◆SEでストロークスの『Hard To Explane』がかかって、おおお懐かしいこれ大好きじゃっ!っていうか流れてるSE全部いいなあ、とノリノリで
いた。ゴッチチョイスなのかな〜ケンさんかな〜(つうか会場のヒトたちでこのSEの良さを分かっている奴いるのか?と偉ぶってみる)
とにかくすんごい好み。真っ当ギターロックキッズの選曲だった。
――十分以上押しで、開演。会場まで走っていたので汗がちょうどひいて良かった。
◆冒頭の登場シーンからして、舞台構成がすごく凝っていたと思う。背景セットも、いい。
よくぞここまでこの(田舎の)ハコをアジカン色に染めて居るなあ〜と大感心。
安っぽさが無いのだ。
あとね、メンバーが近いぃぃ。近すぎてめまいがぁあ。っていうかこれは夢なのだろうか?俺の?という近さ!悶絶。
演奏してるメンバーのアイコンタクトを直で見ちゃってる、なんて奇蹟だ。
なんかすんごい手汗をかいた。
『ノーネーム』から始まった。会場の鳴りを確かめるようにゆっくり噛みしめるかのごとくギターを弾くゴッチ。
終わって顔を少し上げて言った。「埋まったなあ」
そう今日は(勿論)ソールド・アウト。
◆今宵の白シャツ王子はキタケンさんです。
ケンさーん。小さく叫んでみた。大きくは恥ずかしいのでムリ。
◆これぞアジカン!なギターロックをがんがん聴かせてくれたのち「アコースティックでやります。」とお客さんを座らせるゴッチ。
肩すかし感にどよめく場内。
そして『君という花』を演奏。ちょっと不満な俺。これこそバンドサウンドでさぁ、聴きたいさぁ、とか心の中でごねる。
しかし曲の本来の良さを十二分に感じるイイ時間となった。なんというか耳からウロコ。ええやん。
(あの舞台のつくりだとストリングス隊が来るのであろう、と思っていたが、その後やはりカルテットがゲストに。)
ワールドワールド』があって、しっとりと聴く素地が出来上がったところで(ゴッチのメトロノームで笑った奴ら、ダメよ)
以降のストリングスとのコラボレーションもすっと入れたからナイス構成☆&ホールツアーの意義がここに。
『海岸通り』(『ソルファ』に収録)なんて、泣いてしまったよ。

あれがない これもない どんな希望も
叶えたい欲張り そんな僕らの
足りないものだけ そっと包むように
夕凪の最後には 優しく揺らぐ風
海岸通りに春が舞う

・・・そうなんだよ。
ないもののほうが断然多いんだけど。でも、そう。
アルバム中で名曲だとは思っていたけど、ライブで聴くとさらにいい。ゴッチの作り出した楽曲の力の大きさをまじまじと感じた。
この曲が今日は、とても胸に沁みた。
その後の『夕暮れの紅』も、良かったな〜。
◆記述のとおり、ワールドワールドワールドとツアー名は銘打ってありますがセトリは過去のものからも縦横無尽(あれ使いかた間違ってる?)。
第二部の『サーフ ブンガク カマクラ』タイム、超楽しかった!!
ゴッチは紅、ケンさんがミドリ。きよたんが紺で、山さんがオレンジ(ドラゴンボールか!とつっこまれたりして山さん受難)、
メンバー皆さんカラーポロシャツに着替えて登場!!
あの舞台装置、いい。右に江ノ電。曲が変わるたび、行き先表示も変わる。左にゃ駒犬。
江ノ島エスカー』でパネル絵の江ノ島が目前に出てきたときは叫んじゃった。
江ノ島。うん実際観たことないんだけど;ちょっと感動〜美術さんえらいっ。特大鳥居もその後現る。
エスカーはアルバム中最も好きなので嬉しかったのだ。ケンさんのハイトーンコーラスが気持ちいい。
◆全然足りないんだけどこんな感じのライブだった。
個人的には『ナイトダイビング』の曲と照明がバチっと決まったところがハイライトでしたが。
無限グライダー』(『君繋〜』より)なんて、聴けるとは全然思ってもなかったので嬉しかった。
この2曲は公演前半に演奏されましたvここでがっちりハート掴まれた感がある。
やっぱリライトとかRe:Re:やると場内は沸くよね。演奏するゴッチも喜ぶファンを見て嬉しそう。
それを見て嬉しい俺(笑)
アンコールでの『羅針盤』、しまった、これコンピ収録だから持ってない。けど、イイ曲。
情熱の羅針盤は君の胸にはありますか?
ある、つもり、だけど。
あるかなぁ。イマイチ胸張り切れない。
弱すぎて針がブレてるかもしれないのだった。
ラストはワールドワールドワールド〜新しい世界。有無を言わさず、圧巻。すいませんこの間に数曲ありましたねたぶん。。。転がる岩〜、羅針盤もこのあたりだったかな
アジカンって凄いバンドだなあと思うのはやっぱりロックキッズのまま大人になったバンドだから。
ゴッチの才能のでかさと、あと音楽愛。ゴッチって結構気むずかしい人だなって思ういちファンですが、
すごく愛あふるる人だとも思っている。メンバーみんな隣にいそうなお兄さんたちなのに、デカイ。
説明に全然なってないけど;アジカンの音楽に大きく包まれた幸せな時間だった。
◆なんとフライング情報がバンド側よりリーク(?)
 「また茨城に来ることになりそうです。海の見えるところでね」(BYゴッチのMCより)
 ・・・ってこれ今言ってよかったのかしらゴッチ?まあ素敵な前情報は嬉しいです。ひったちなか〜♪だ・よ・ね?
 そして今夏の自分が行けるとは限らんが;しかも三日間のどれだか;
 ともかく!今日のライブはとても良かった。ありがとう。ASIAN KUNG-FU GENERATION!!!!愛を込めてメンバーの数だけの「!」